安倍晋三首相は18日の参院本会議で、政府による聞き取り調査のずさんさが明らかになった慰安婦問題に関し﹁筆舌に尽くしがたいつらい思いをされた方々を思うと、非常に心が痛む。私の思いは歴代首相と変わらない﹂と改めて述べた。同時に﹁この問題を政治問題、外交問題化させるべきではない﹂とも指摘した。 また﹁これまでの歴史の中では多くの戦争があり、女性の人権が侵害されてきた﹂と述べた上で、人権侵害のない21世紀に向けて政府として全力を尽くすと表明した。 平成7年の﹁村山富市首相談話﹂が認めた過去の植民地支配と侵略に関しては﹁わが国はかつて多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えた。その認識は安倍内閣も同じだ﹂と述べた。 公明党の山口那津男代表の質問に対する答弁。