太平洋戦争で旧日本海軍が使った人間魚雷﹁回天﹂や航空特攻兵器﹁桜花﹂の胴体に、キューピー人形の顔をあしらった携帯ストラップが全国の自衛隊基地内の売店などで売られていた。販売元は﹁不謹慎﹂との批判を受けて昨年12月に販売を中止、商品を自主回収した。︻渡辺暢︼ 販売元の﹁シップス﹂︵神奈川県大和市︶などによると、ストラップは戦闘機の零戦など旧日本軍兵器にキューピーの顔をあしらった﹁旧軍コレクション﹂シリーズの一つで自衛隊基地の売店で1個500円で昨年秋ごろから販売。回天キューピーは﹁大日本帝国海軍﹂の帽子をかぶっている。自衛隊関係者以外も購入可能で、通信販売していた売店もあった。 回天は、魚雷を人間が搭乗できるように改造し、敵艦艇に突入して自爆する特攻兵器。訓練基地が置かれていた山口県周南市の市回天記念館によると、終戦までに搭乗員や整備員ら145人が戦死した。桜花は機首に大型爆弾を搭載し、固体