村上春樹がバルセロナで言葉を発し、﹁日本人は核︵原子力︶に対してNoを叫び続けるべきだった﹂とメッセージした。この発言の意味は大きい。私は、3/11の直後に、辺見庸と村上春樹の言葉が聞きたいと書いた。そして、世界は村上春樹がこの震災について何を言うか、固唾をのんで声明を待っていて、村上春樹は世界に向かってそれを発信する必要があり、その文学者の使命を村上春樹はよく自覚しているはずだと書いた。今回、予想を超えた見事な首尾で、村上春樹はその使命と責任を果たしてくれた。日本人として心から感謝したい。ブログを始めてすぐの頃、7年前、私は村上春樹について記事を書き、﹁神よ、天空から降りて人になれ﹂と求めた。ノーベル賞を取るためにも、世界の前で政治や社会の問題について積極的に発言して欲しいと願った。大江健三郎のような知識人として振る舞うべきだと。果たせるかな、2年前のエルサレム賞の﹁卵と壁﹂のスピーチが
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