﹁本音を言えば、この本が売りたかった!!﹂――こんなタイトルのブックフェアが3月、﹁ジュンク堂書店 新宿店﹂︵東京・新宿三丁目︶で開かれた。書店員が本当にお気に入りの本を持ち寄り、POPに本への熱い思いをつづったフェアの様子は、﹁書店員の最後の本気﹂とネットで話題を集め、たくさんの客が訪れた。 それは確かに、﹁最後の﹂本気だった。ジュンク堂書店 新宿店は3月31日、7年の歴史に幕を閉じた。テナントとして入居していた﹁新宿三越アルコット﹂の営業終了に伴う閉店。最終日には多くの人が訪れ、店内の最後の様子をTwitterにアップする人もいた。 同店の毛利聡店長は、閉店フェアがネットで盛り上がったことに驚いたという。予想外の反響を受け、﹁リアル書店が果たさなねばならない役割がある﹂と思いを新たにしている。 ﹁お仕着せではないブックフェアを﹂ 同店は、新宿三越アルコットの6~8階にあり、売り場面積は