米軍普天間飛行場︵沖縄県︶移設問題で、鳩山由紀夫前首相が米海兵隊訓練の県外移転案として、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦﹁ひゅうが﹂︵基準排水量1万3950トン、全長197メートル、横須賀基地所属︶を活用する洋上訓練案を検討していたことが分かった。前首相が毎日新聞に明らかにした。沖縄の負担軽減策として日米両政府が合意した全国への訓練分散移転の一環。ただ、防衛省が難色を示し、実現のめどはたっていない。5月28日に発表された日米共同声明では、移設先を沖縄県の﹁キャンプ・シュワブ辺野古崎地区・水域﹂とし、訓練移転について︵1︶県外移転の拡充︵2︶日本本土の自衛隊施設・区域の活用︵3︶国外移転の検討--を明記した。 ﹁ひゅうが﹂は海自最大の護衛艦で﹁ヘリ空母﹂型。ヘリ3機を同時運用でき、約10機を搭載できる。日米合同演習にも参加している。鳩山氏は﹁3艦から4艦あれば︵ヘリが︶40機くらい積める