ことしのノーベル文学賞にみずからの体験をもとにした数多くの自伝小説を発表してきたフランスの作家、アニー・エルノー氏が選ばれました。 スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は日本時間の6日午後8時すぎ、ことしのノーベル文学賞の受賞者にフランスの作家、アニー・エルノー氏を選んだと発表しました。 エルノー氏は1940年にフランス北部のノルマンディー地方に生まれ、喫茶店と食料品店を兼ねた店を経営する両親のもとで育ちました。そしてジェンダーや階級などによる格差を経験してきたみずからの人生をさまざまな角度から観察し、数多くの自伝小説の題材にしてきました。 このうち1983年の﹁場所﹂は自身の生い立ちや父親の境遇を描くことでフランスの労働者階級が受ける社会的な抑圧を浮き彫りにし、高く評価されました。 また、1991年の﹁シンプルな情熱﹂は女性教師と年下の男性との不倫を赤裸々にそして客観的に描き話題
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