﹁文化が違うから分ければよい﹂のか――アパルトヘイトと差異の承認の政治 亀井伸孝 文化人類学、アフリカ地域研究 社会 #アパルトヘイト#曽野綾子 ・曽野綾子氏の産経新聞コラムには、第一の誤謬﹁人種主義﹂と、第二の誤謬﹁文化による隔離﹂の二つの問題点がある。 ・現状において、より危険なのは、第二の誤謬の方である。 ・文化人類学は、かつて南アフリカのアパルトヘイト成立に加担した過去がある。 ・アパルトヘイト体制下で、黒人の母語使用を奨励する隔離教育が行われたこともある。 ・﹁同化﹂を強要しないスタンスが、﹁隔離﹂という別の差別を生む温床になってきた。 ・﹁異なりつつも、確かにつながり続ける社会﹂を展望したい。そのために変わるべきは、主流社会の側である。 2015年2月11日の﹃産経新聞﹄朝刊に、曽野綾子氏によるコラム﹁透明な歳月の光‥労働力不足と移民﹂が掲載された。 ﹁外国人を理解するために、
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