1980年代前半。私が中学生の頃ですが、マイコン︵今のパソコン︶ブームというのがありました。NHK教育テレビで﹁マイコン入門﹂が始まり、マイコン雑誌﹃I/O﹄や﹃ASCII﹄﹃RAM﹄など、全国のマイコン少年が読みあさっていたものです。 その主な目的は、もちろんゲーム! 当時はイトーヨーカドーの家電売り場にPC-8001やベーシックマスターJr.が置いてあり、それらのマイコンへ﹁雑誌に載っているマシン語リスト﹂を一日がかりで手で打ち込み、タダでインベーダーを遊ぶという作業を延々とやっておりました。今では信じられない手間ですが、私世代のマイコン少年はみんな心当たりがあるでしょう。 当時は秋葉原のラジオ会館がマイコンの聖地で、NECのBit-INNがあり、海外ではアップル2のゲームが憧れの的でした。やがて私は塚越一雄氏の解説本でZ80のマシン語をマスターし、高校2年生のときにPC-8801用の