飲食宅配代行﹁ウーバーイーツ﹂の配達員が労働組合を作って団体交渉を求める権利はあるのか――。﹁ウーバーイーツユニオン﹂が東京都労働委員会︵都労委︶に申し立てた紛争が山場を迎えている。6日にあった都労委の審問ではウーバー側の責任者が初めて証言に立った。﹁われわれはプラットフォームに過ぎない﹂と繰り返し、団体交渉に応じる義務があるというユニオンの主張に反論した。 この日証言したのは、ウーバーイーツジャパンで配達員のオペレーションを統括している責任者。尋問は通訳を介して英語で行われた。 尋問冒頭で﹁ウーバーイーツは運送事業者か﹂とウーバー側の代理人から問われた責任者は、﹁私たちはプラットフォームサービス︵の事業者︶だ。ユーザーである飲食店、配達員、注文者の間のマッチングをしている﹂と否定した。 ウーバーイーツは、顧客が飲食店に食事を注文すると配達されるサービス。ただし、配達員は特定の飲食店の従業