プレジデントと教育に関するmohnoのブックマーク (10)
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交通ルールを守らない自転車を撲滅するにはどうすればいいか。自転車評論家でジャーナリストの疋田智さんは﹁免許制を導入すればいいという人がいるが、原付免許より簡単な免許をつくっても税金の無駄だろう。それよりも、﹃自転車は車両である﹄と子どもから大人まで教育する場を設けるべきだ﹂という――。 ﹁自転車免許﹂導入を望み続ける人たち 街中でペダルを回さずに爆走する﹁電ジャラス自転車﹂︵※︶の蔓延まんえんと、﹁青切符﹂の導入を盛り込んだ道路交通法改正あたりから、またぞろこんな話を聞くようになった。 ※ナンバープレートを付けていない違法なモペッドや、最近合法化された﹁特定小型原動機付自転車﹂の歩道走行などを指す。詳しくは過去記事を参照。 ﹁自転車が危険だ﹂﹁邪魔だ﹂﹁ルールを守らない﹂……﹁だから、自転車にも免許を!﹂ これはもう、ピストブーム︵2007年前後︶あたりから、何度も出ては消え、出ては消え、
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本を出せば儲かるわけではない 明治大の齋藤孝教授のように、毎月本を出版して、印税やテレビ出演だけで、おそらく本務校の収入の何倍も稼いでいるであろう先生もいる。そういう人ばかり目につくから﹁大学教授は本を出して儲かる﹂と思っている人がいるかもしれない。そんなことはないのだ。 私レベルの﹁売れない教授﹂だと、本は書けば書くほどビンボーになる。どういうことか説明しよう。私はこれまでに10冊の本︵単著︶を出版している。このうち、4冊は完全な学術書で、著者印税は一銭も出ない。印税がないだけなら、まだいい。この4冊のうち3冊は﹁自腹﹂、あるいは勤務校からの﹁出版助成金か個人研究費﹂というかたちで、数十万、時に100万円以上のお金を出版社に供与して、ようやく出版してもらっている。 最初の単著本は、出版目的が明確だった。10年以上の研究成果を学術書としてまとめて﹁博士号﹂を取得するつもりだったからだ。国際
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2022年10月の所信表明演説で、岸田文雄首相は個人のリスキリング支援に5年間で1兆円を投じると表明した。この施策は経済成長や賃上げにつながるのだろうか。パーソル総合研究所の小林祐児・上席主任研究員は﹁リスキリングを従来と同じ“工場モデル”の発想で考えているとすれば、確実に失敗するだろう﹂という――︵第1回︶。 いまなぜ﹁リスキリング﹂なのか 時代の変化が激しくなる中で、働く個人も学び、変化し続けることが求められています。﹁学び直し﹂﹁リカレント教育﹂など、これまでも生涯にわたる学習の重要性は長らく叫ばれてきましたが、2022年、それらに代わって社会人の学び領域の一大キーワードに躍り出たのが﹁リスキリング﹂です。 この言葉が注目されるようになったきっかけは2018年、世界経済フォーラムの総会、通称ダボス会議で提唱された﹁リスキル革命﹂ですが、遅れること数年、日本でもブームがやってきました。
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﹁明日、家族で出かけるので学校休みます﹂。家族の自己都合で子供を欠席させる行為は認められるべきか。現役の小学校の教員・松尾英明さんは﹁どうしてもその日に休みたい必然的な理由があり、欠席した分の授業は家庭でフォローするという前提であれば許されるでしょう。今の時代、保護者も学校ももっと﹃休み﹄に寛容になっていい。教員も年休消化のためにもプライベートでの休みを積極的にとるべき﹂という――。 ﹁本日、家の都合で学校を休ませていただきます﹂ 学校には児童・生徒の家庭からこうした連絡が入ることがある。﹁都合﹂には、家庭内におけるトラブルもあれば、家族で旅行にでかける、というようケースもある。 これに学校はどう対応したらいいのか。現状、﹁家族で旅行に出かける﹂といった理由の欠席は学校から歓迎されない。だが、地方に単身赴任の父親がいて、平日しか休みがないから会いに行くとか、土曜に学校側の都合で授業があるけ
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日本の道徳教育を真に受ける人 日本の学校では、道徳教育で﹁人のよろこぶことをしなさい﹂とか﹁人には親切にしなさい﹂とか﹁人を怒らせてはいけません﹂などと教えたりします。はたしてそれは適切なのでしょうか? というのも、現実の世の中では﹁悪い人﹂がいます。学校だって、クラスメートに暴力で脅おどされて、お金をせびられ続ける子どもがいる。そのような人たちの存在を無視している道徳教育は、適切な教えをしているとはとても思えません。 ﹁人のよろこぶことをしなさい﹂や﹁人を怒らせてはいけません﹂は、世の中に﹁いい人﹂しか存在しないことを前提にしています。たとえば﹁お金盗んでこいよ﹂と命令してくる人を前にして、﹁人を怒らせてはいけません﹂は必要でしょうか。 本当にいい人は、こうした綺麗事を真に受けやすく、相手を怒らせてはならないと犯罪行為に手を染めてしまうケースもあります。 ですので、道徳の授業でも﹁悪い人
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文字数も、情報量も多い﹁小学館版﹂ ——現在、入手しやすい学習まんが﹁日本の歴史﹂のなかで、もっとも老舗といえるのが小学館版です。1981年初版の後、1998年に改定・増補版が出ていますね。公式サイトによれば、累計発行部数2060万部とのことです。 ︻馬屋原︼小学館版の最大の特徴は、第21巻までをあおむら純さんというひとりの作家さんが描き、児玉幸多先生というひとりの先生が監修していらっしゃることです。これは他社にはない大きな価値だと思います。普通、企業として効率よく出版しようということになるとどうしても分業ありきになってしまい、巻によって構成やタッチが違うというようなことが出てきます。そういうなかで、違和感のないシリーズ作品になっているというのは、簡単にまねのできない、オンリーワン性だと思います。 ——全体的に、文字の量も多いですね。 ︻馬屋原︼文字数も多く、情報量も多い。内容的には、大学
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物議をかもした﹁星野君の二塁打﹂ 小学校の道徳教科書で、もっとも議論の対象となったのが6年生の教科書に掲載されている﹁星野君の二塁打﹂という教材である。 原作は児童文学者の吉田甲子太郎︵1894-1957︶。もとは1947年に雑誌﹃少年﹄に掲載された作品である。1950年代から小学校の国語の教科書に掲載され、また1970年代からは、﹁道徳の時間﹂︵正式教科となる前︶の副読本の教材としてもしばしば使われてきた経緯がある。今回、2社の道徳教科書に採用された。 ︻星野君の二塁打︼ ︵打てる、きっと打てるぞ!︶ 星野君は、強くバットをにぎり直した。 ︵かんとくの指示は、バントだけれど、今は打てそうな気がするんだ。どうしよう……。︶ ピッチャーが第一球を投げ込んできた。星野君は反射的に、思いきりバットをふった。 バットの真ん中に当たったボールは、ぐうんとのびて、セカンドとショートの間をあざやかにぬい
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﹁下着の色は白のみ﹂﹁体操着の中に肌着を着てはいけない﹂。そうした理不尽な“ブラック校則”が、全国の学校に存在している。特に﹁下着チェック﹂は、いまだに増加しているという。評論家の荻上チキ氏が立ち上げた﹁ブラック校則をなくそう! プロジェクト﹂には、4カ月で200件の投稿が集まった。どのような指導が横行しているのか。なぜそうした指導がなくならないのか。荻上氏が解説する――。 またたく間に寄せられた﹁ブラック校則﹂の体験談 ﹁ブラック校則をなくそう! プロジェクト﹂では、具体的な事例を収集するため、投稿フォームを設置した。フォームには、設置4カ月ほどで、200件ほどの投稿が集まった。内容には、具体的な地域名や学校名、投稿者の本名や連絡先が含まれている。 フォームに積極的に投稿するということから、理不尽さをより強く感じているという方からの訴えという形になる。そのため、代表的な声とは必ずしも言え
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日本大学は今年3月、英語の非常勤講師15人全員を解雇した。解雇されたのは、2016年に新しく設置された危機管理学部とスポーツ科学部の教員で、雇用された際には2020年までの継続雇用も打診されていた。さらに授業は外部の語学学校に﹁丸投げ﹂している恐れがあり、解雇の違法性が疑われている。解雇された非常勤講師の1人が、プレジデントオンラインの取材に答えた――。 何の根拠もなく突然の雇い止め ﹁大学に雇い止めを通告された時はうちのめされました。経済的に苦しくなりますし、地位も失います。しかし、何よりも腹立たしいのは、何の理由もなく辞めさせられたことです。これまでの自分の仕事を否定されたと感じました﹂ 今年3月まで、日本大学・危機管理学部で英語の非常勤講師を務めていた井上悦男さんはそう語る。井上さんは危機管理学部で週4コマの授業を担当していた。1コマの報酬は月額で約3万円。4コマで月12万円の収入減
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SNSのアイコンにしていた自分の顔写真を、勝手に加工されてネットに拡散されたという設定の、いじめ予防用DVD教材。﹁いちばん悪いのは誰ですか?﹂と尋ねた担任は、子どもたちの答えに絶句した。担任の前で見せる従順な顔とは裏腹に、そのクラスでは特定グループによる陰湿ないじめが横行していた――。 ﹁いじめる側は本能に従っているだけ﹂ 学校でのいじめを減らす方策の1つとして、子供たちへの予防教育がある。適切な予防教育が行われれば、いじめの発生数を減少させたり、もし発生した場合でも早期に発見・対処し、環境を含めた改善を行える可能性が高まる。文部科学省の﹁いじめの防止等のための基本的な方針﹂でも、予防教育は﹁学校が実施すべき施策﹂の1つにあげられている。 一方で、その出発点で失敗するケースも後を絶たない。 ある小学校で、DVD教材を使ったいじめ予防教育を行ったときのことだ。DVDのストーリーの中で、会員
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