自粛しない人は﹁犯罪者﹂﹁極悪人﹂とみなされる ﹁外出・接触8割減﹂のスローガンのもとはじまった、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための﹁自粛﹂要請。市民社会はその要請に応じ、街は人どおりが少なく閑散としており、閉ざされた店の入口には﹁一時休業﹂の張り紙が目立つ。 現在のところ、政府や自治体から発信されているのは、あくまで﹁自粛要請﹂というお願いベースの申し出に過ぎないものである。﹁お願い﹂である以上、本来ならばこちらにはその申し出を断る自由があるはずなのに、そのお願いを聞き入れなかった者は、まるで社会の法秩序を逸脱した犯罪者・極悪人であるかのようにみなされ、市民社会から﹁私刑﹂される——そのような相互監視的な同調圧力によって、緊迫感と閉塞感が高まりつつある。 新型コロナウイルスの感染拡大にともなう緊急事態宣言が出ている中、スポーツクラブが営業していることに腹をたて、入口を蹴って壊したと
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