﹁新築のアパートが周りにどんどん建ってきた。そのせいで私のアパートの空室が増えた。家賃を下げたほうがいいのでしょうか﹂ このような悩みを抱えたアパート・オーナーからの相談が﹁最近、とみに増えてきた﹂と語るのは、税理士でアパート経営のコンサルティングも行う渡邊浩滋氏だ。渡邊氏自身、アパート経営では苦い経験をしている。 ﹁固定資産税が払えない﹂ 渡邊氏が母親から驚きの事実を告げられたのは10年前。預金通帳に記載されている残高は本当に﹁0円﹂だった。 両親は相続税対策でアパートを10棟建てていた︵写真はその一例︶。が、空室が増え、家賃収入が減少。渡邊氏が母から相談されたときには、すでに5棟を手放し、残る5棟も86室中13室が空室だった。すぐに対策に着手し、アパートのセキュリティや収納を拡充して、不動産仲介業者の営業も強化してもらって空室を削減。アパートをさらに手放さずに済んだ。 ﹁母と似たような
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