大吉原展に関するmohnoのブックマーク (3)
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﹁大吉原展﹂︵東京藝術大学大学美術館︶開幕レポート。吉原で育まれてきた文化を通じて、遊女たちの生き方や置かれた環境に目を向ける東京藝術大学大学美術館で、江戸幕府公認の遊廓であった吉原や、そこで育まれてきた文化にフォーカスする﹁大吉原展﹂が開幕した。会期は5月19日まで。 文・撮影=三澤麦︵ウェブ版﹁美術手帖﹂編集部︶ 展示風景より、辻村寿三郎・三浦宏・服部一郎︽江戸風俗人形︾︵1981︶ 東京・上野の東京藝術大学大学美術館で、江戸幕府公認の遊廓であった吉原や、そこで育まれてきた文化にフォーカスする﹁大吉原展﹂が開幕した。会期は5月19日まで。本展学術顧問は田中優子︵法政大学名誉教授︶、担当学芸員は古田亮︵東京藝術大学大学美術館教授︶。 吉原とは、江戸時代につくられた遊廓街︵*︶。そこでは、絵画や浮世絵、文学、工芸、年中行事など様々な文化が生まれ育まれてきたいっぽうで、その経済基盤は、家族の
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江戸の吉原は、約250年続いた幕府公認の遊廓でした。遊廓は、前借金の返済にしばられ自由意志でやめることのできない遊女たちの犠牲の上に成り立っていた、現在では許されない、二度とこの世に出現してはならない制度です。 一方で、江戸時代における吉原は、文芸やファッションなど流行発信の最先端でもありました。3月にだけ桜を植えて花見を楽しむ仲之町の桜や、遊女の供養に細工を凝らした盆燈籠(ぼんとうろう)を飾る7月の玉菊燈籠、吉原芸者が屋外で芸を披露する8月の俄(にわか)など、季節ごとに町をあげて催事を行い、贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界。そこでは、書や和歌俳諧、着物や諸道具の工芸、書籍の出版、舞踊、音曲、生け花、茶の湯などが盛んでした。そうした吉原の様子は多くの浮世絵師たちによって描かれ、蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)らの出版人、大田南畝(おおた なんぽ)ら文化人たちが吉原を舞台に
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相次ぐ﹁大吉原展﹂への批判ここ数日、﹁大吉原展 江戸アメイヂング﹂︵以下、本展︶がSNSを賑わせている。本展は、かつて江戸/東京にあった公娼街・吉原遊廓を取り上げたもので、今年3月から東京・上野の東京藝術大学大学美術館で開催される美術展である。本展公式サイトのステートメントには﹁﹃江戸吉原﹄の約250年にわたる文化・芸術を美術を通して検証︵改行︶仕掛けられた虚構の世界を約250件の作品で紹介する﹂とある。 マンガ家・瀧波ユカリ氏のX︵旧Twitter︶では、前述のステートメントに続く序文を指して、﹁ここで女性たちが何をさせられていたかがこれでもかとぼやかされた序文と概要。遊園地みたい。﹂と非難するコメントをポスト。ここを起点にSNS上での意見対立を生んでいたようだ。 筆者の私は遊廓を専門に扱う書店・カストリ書房を経営しているが、同店は吉原遊廓が戦後に何度か看板を掛け替えて現在は吉原ソープ街
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