第80期名人戦B級1組順位戦︵毎日新聞社、朝日新聞社主催︶の最終13回戦が9日、東京と大阪の将棋会館で一斉に行われ、藤井聡太王将︵19︶が佐々木勇気七段︵27︶に90手で勝って10勝2敗となり、1位で次期A級へ昇級を決めた。19歳7カ月でのA級昇級決定は、引退した加藤一二三九段︵82︶の18歳1カ月には及ばないものの、谷川浩司九段︵59︶の19歳11カ月を抜いて歴代2位。次期A級で挑戦権を獲得し、七番勝負で名人位を奪取すれば、谷川が持つ史上最年少名人の獲得記録︵21歳2カ月︶を更新することになる。 終局後、藤井は来期A級での抱負を問われ﹁今期は課題が多かったと思うので、その辺をしっかり振り返って、来期、挑戦争いに絡めるよう頑張りたいと思います﹂と話した。