レコード産業の業績が落ち続けている。すでに12年連続で前年割れすることは確実だ。 何年か前に﹁底を打った﹂と言われたものだが…、そういった意味では、もはやレコード産業は底なし沼か蟻地獄にでも嵌ってしまった感じもする。10月の﹁音楽ソフト﹂の生産実績を見ただけでも売上高は前年同期の2596億9900万円を12%も減少する2274億4800万円に。2500億円台を割り、10年の音楽ソフトは3000億円台を大きく割る可能性も出てきた。音楽業界は80年代のカタログが活性化されているが、売上げも80年代に逆戻りしてしまった。 もっとも11月は、いきものがかりや福山雅治、宇多田ヒカルなどのアルバムがあったし、12月もDREAMS COME TRUEを始めMr.childrenのアルバムなど、強力作品が多数出てくる。そのアルバム・セールスで、どれだけ売上げを伸ばすかが大きな鍵になってきた。 そういった