電力需要が逼迫︵ひっぱく︶する夏場に向け、プロ野球巨人が本拠地の東京ドームで自家発電を導入することが8日、分かった。レンタルの発電車︵移動電源車︶を使い、ナイターで消費する莫大︵ばくだい︶な電力量を抑えるのが狙い。 東京ドームでは、練習開始の午後1時ごろから、試合が終わる午後10時ごろまでの間、約4千世帯の1日分に相当する約4万キロワットの電力を消費するとされる。巨人は、照明を観戦に支障のないレベルにまで落とすなどして、電力消費量を現行から4割削減する節電策をすでに発表。これらに加え、夏場は東京ドーム内に複数の発電車を用意し、一般家庭の電力事情に影響を与えないよう配慮する。 東京都内の重機レンタル会社によると、軽油を燃料とする大型発電車︵11トン︶があり、1日のレンタル料は約100万円。概算では、この発電車1台で約4万キロワットの約2割をまかなえる。節電策が進めば発電車でまかなえる比率は高