中国・上海のアップルストアで、アップルペイでの支払いが可能なことを示すマーク(2016年2月18日撮影、資料写真)。(c)AFP 【5月3日 AFP】欧州連合(EU)は2日、米アップル(Apple)がiPhone(アイフォーン)の非接触型決済サービス「アップルペイ(Apple Pay)」から競合他社を締め出しており、EU競争法(独禁法)違反の疑いがあるとの見解を示した。 EUの行政府に当たる欧州委員会(European Commission)のマルグレーテ・ベステアー(Margrethe Vestager)上級副委員長(競争政策担当)は記者会見で、暫定的な見解とした上で、「アップルは競合他社をアップルペイのウォレット(財布アプリ)から不当に締め出している」と指摘。「この行為が証明されれば、支配的地位の乱用に相当し、われわれの規則では違法となる」と述べた。 EU規制当局は米IT大手の取り締ま
法案の概要 今回EUが発表した法案は「デジタルサービス法」と「デジタル市場法」の2つで、インターネット上での企業活動に関するルールを定めています。これらの法案の内容は大きく2つに分けられます。 他社サービス妨害の禁止 まず1つ目は、競合他社サービス妨害の禁止です。具体的には、プラットフォームの提供者が自社のサービスを優先的に宣伝することを禁止しています。 例えば、Amazonが販売する商品をAmazonサイト内で優先的に表示したり、ライバル商品の検索順位を意図的に下げることはこれらの法案に違反します。プラットフォーム提供者が、競合他社サービスへの平等なアクセスを許可することによって、小規模事業者にも大企業と等しいビジネスチャンスを与えることができます。 また、この競合他社サービス妨害の禁止は、iOSやAndroidなどのスマートフォンにも影響しており、法案では端末内に初期搭載されたアプリケ
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