﹁EVのバッテリーって、環境に優しくない面もあるんですよ﹂ ﹁環境に優しい﹂という触れ込みで今、話題のEV=電気自動車。その心臓部である﹁バッテリー﹂も当然エコだと思っていた私︵記者︶はこの言葉を聞いて、驚きました。EVのバッテリーについて取材を進めてみると、奥が深い実情や意外な可能性があることがわかってきました。 ︵大津放送局記者 光成壮︶ こちらがEVのバッテリーです。 車を長距離走らせるため、家電用品に使われるものより容量は大きいのが特徴です。 加えて、充電と放電を繰り返しても、長期間使い続けられるような仕組みになっています。 原料は、リチウムやコバルトなどレアメタルです。 レアメタルは、スマートフォンや半導体などにも使われ、今、急速に需要が伸びています。 ただ、レアメタルの産出国は南米やアジア、アフリカなどの一部の国に偏っています。 その名のとおり希少性が高く、争奪戦の様相を呈して