先日、内閣府が40歳〜64歳の﹁中高年のひきこもり﹂について、はじめて調査を実施した。 その結果、中高年で﹁ひきこもり﹂状態にある人が全国で61.3万人いることが明らかになった。これは15〜39歳までの﹁若年ひきこもり﹂54.1万人︵2015年度︶を上回る規模で、衝撃的な数値だ。 調査によって改めて深刻な実態が明らかになった﹁中高年のひきこもり﹂問題。彼・彼女らの社会参加を支えるために、﹁就労支援﹂の必要性が叫ばれている。 しかし、﹁中高年のひきこもり調査結果﹂︵2018年度︶によれば、そもそも﹁ひきこもりになったきっかけ︵複数回答︶﹂は、仕事に関係する理由が多数を占めている。 最も多かった回答は﹁退職﹂36.2%であり、さらに﹁人間関係がうまくいかなった﹂21.3%、﹁病気﹂21.3%、﹁職場になじめなかった﹂19.1%と続く。 ﹁ひきこもり﹂の一般的イメージとは異なり、﹁一度も働いたこ