安田氏誘拐事件を通じ、イドリブ県を占拠しているのは犯罪集団ということが判明した。︵写真‥ロイター/アフロ︶ 2015年に渡航情報を無視した上でシリアに密航し、消息を絶った安田純平氏が、2018年10月に無事帰国した。無事の帰国は想定されうる状況推移の中で最良のものなのだが、同氏が捕らわれている期間中から、帰国後に至るまでバッシングの嵐が吹き荒れ、何とも後味の悪い展開を遂げつつある。バッシングの傾向と性質は一つではないのだが、この点に無頓着な言辞が、今般の事件についての様々な論争を、一段と﹁嫌な気持ち﹂の営みにしている。 ﹁自己責任論﹂ 安田氏にまつわるバッシングの中で最初に挙げるべきなのは、﹁自己責任論﹂についてのバッシングである。同氏やその仲間たちは、日本政府が発信する海外渡航についての勧告や助言を無視した挙句に被害にあった以上、日本政府に保護や支援を求めてはならないのだろうか?中東につ
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