聖セバスティアヌス キリスト教の聖人。人類史上、最も矢で射抜かれた人物。 元々は古代ローマの親衛隊長と伝わる。当時のローマはまだキリスト教を公認していなかったため、セバスティアヌスは秘密裏に布教等のキリスト教的行為を行っていた。しかしやがてその事が皇帝に発覚。彼の行為は皇帝への裏切りと判断され、幾多の矢で射抜かれる刑に処される。そのエピソードからの連想か、射手、兵士、ペストなどの守護聖人とされる。 というわけで、キリスト教美術の文脈で、上半身裸になって矢に撃たれた男性が居れば、十中八九は聖セバスティアヌスです。 その痛々しくも劇的な死のさまは画家のインスピレーションを引き起こし、多くの絵画が遺されています(といっても、実は彼は矢で射抜かれた際には殉教しておらず、最終的な死因はその後の殴打だったりしますが)。 絵画のモチーフとしてのみならず純粋に聖人としても厚く崇敬された人物で、特に15~1
ファクトチェックです。 産経などで時折取り上げられている軍事ジャーナリストに井上和彦氏という方がいます。「日本が戦ってくれて感謝しています」という太平洋戦争に関する彼のネットや書籍での主張が妥当か、私が居住するシンガポールに関する記述を検証します。検証基準は下記です。 記述の事象は正確か (ファクトチェック) 記述の全体の位置づけが妥当か (例外や少数事象には注釈をつけるなど、一般的であるような誤解を避けているか) 記述の事象が正確かどうかや全体の位置づけの評価は、シンガポール教科書を含むシンガポール政府の記述を根拠とします。シンガポール政府の史実認識や解釈に異議があるかもしれませんが、今回の記事の視点は「シンガポール"が"、日本が戦ったことに感謝しているか」だからです。 井上和彦氏による、以下の3つの記事のシンガポールの記述を評価対象にします。 zakzak by 夕刊フジ: 【戦後70
考古学と遺伝学と言語学から「島のケルトってケルトじゃないじゃん!」という話が出ているのだが元々知識のない言語学は手に負えなかったので、とりあえずまだ結果のはっきりしてる遺伝学方面をまとめておく。 「ケルト人がブリテン島に渡った証拠がないぞ」という部分の話。 ------------------------------------------------------------ 大元の論文はこれ The fine-s cale genetic structure of the British population https://www.nature.com/articles/nature14230.epdf 参考までに、サマリー的な記事 DNA study shows Celts are not a unique genetic group http://www.bbc.com/news/
<<前段>> 「島のケルト」は「大陸のケルト」とは別モノだった。というかケルトじゃなかったという話 https://55096962.seesaa.net/article/201705article_21.html ------------------ というわけで、近年積み上げられつつある証拠と新たな見解により、島のケルトと大陸のケルトを繋ぐ線はかつてより細く、さらにおぼろげになりつつある。しかし、もしまだ否定されていない証拠があるのなら、それを見つけてみたいと思った。 そこで、「そもそも島のケルトって何で大陸のケルトと繋がってることになったんだっけ?」「根拠は何だっけ」というのを今更のように調べなおしてみた。 そしてとんでもないことに気づいてしまった…。 元々、ほとんど証拠がなかった。 えっちょおま、むしろ何で今までずーっと繋がってると思われてたの?! 私のリサーチが足りないのか。それ
歴史上の民族としての「ケルト」と、近代に作り出された「ケルト的なもの」の間には、深い溝がある。多くの人が持っているイメージは商業的な、そして近代のナショナリズムが生み出した「ケルト的な」幻想に過ぎない。 ――という話はわりと昔から言われていたのだが、最近の研究を久し振りに読み返してみたら、まさかの展開になっていた。 「そもそも島のケルトはケルトじゃない」 「中世以降のケルトは自称してるだけだった」 なんとアイルランドもウェールズも「ケルトを自称する別の何か」でケルト人の子孫じゃなかったのだ。 ******************************** 【旧来説】 ・ケルト人はローマに大陸から追い払われて島の片隅にしか残らなかった ・ケルト人が移住していったから製鉄技術が広まった ・「島のケルト」と「大陸のケルト」は少し違うものとして扱われる このあたりは知ってる人も多いだろうし、いま
竹下郁子 @i_tkst TLに零戦を讃える人がたくさんいて、考え込んでしまう。「平和を考える機会」にはなってないようだけど→日本人操縦の零戦、東京湾で里帰り飛行 エアレースで:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASK61… 2017-06-04 05:08:32 竹下郁子 @i_tkst 今を生きる私たちがすべきは、零戦に平和を奪われた人たちについて知ることじゃないの。2017年の東京の空を飛ぶ零戦を「美しい」「勇姿」と表現する人たちを見ると、これが「平和について考える機会」になっているのか疑問です。そこに人の痛みへの想像力はあるのでしょうか。 2017-06-04 05:41:41 竹下郁子 @i_tkst ゼロ戦里帰りプロジェクトの石塚さん、チャンネル桜にもご出演されていた。いわく「零戦は特別な美しさがある」「零戦に戦争のイメージをのせるのは時代錯誤」「日本人で
1.はじめに 2.横行した食品偽装について a.コーヒー b.紅茶 c.黒砂糖 d.野菜 e.砂糖菓子 f.ビール g.たばこ 3.過酷な労働環境 a.ストリートセラー b.マッドラーク c.ワークハウス(救貧院) d.港湾労働 e.売春 f.児童労働 g.社会保障 4.ヴィクトリア朝の生活 a.家庭での食事 b.医療・衛生 c.余暇 5.終わりに 参考文献 1.はじめに 一般的に優雅で安泰のイメージが持たれる─『シャーロック・ホームズ』や漫画の『エマ』などがいい例である─ヴィクトリア朝イギリス(19世紀-20世紀初頭)であるが、その実庶民の暮らしは過酷そのものであった。我々はどうしてもメイドや執事、そして貴族などの華やかなイメージを持ってしまうが、その裏腹に食品偽装は横行し、産業革命によって花開いた近代的労働は殺人的領域まで達していた。本稿ではヴィクトリア朝イギリスにおける庶民の暮らしに
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く