拒絶から公共彫刻への問いをひらく‥ヤノベケンジ︽サン・チャイルド︾撤去をめぐって2018年8月3日に福島市の教育文化複合施設﹁こむこむ館﹂前に設置され、そこからわずか1ヶ月あまりで撤去されたヤノベケンジの立体作品︽サン・チャイルド︾。これを起点に、公共空間における作品設置のあり方を、彫刻家であり彫刻研究者の小田原のどかが考察する。 文=小田原のどか 解体される︽サン・チャイルド︾ 撮影=筆者 恒久設置から完全撤去へ あまりにも早い撤去だった。9月18日と19日、福島市の文化施設﹁こむこむ﹂前で︽サン・チャイルド︾の解体を見守りながら、そう思わざるをえなかった。こんなに早い幕引きから、私たちは何かを教訓とすることができるのだろうか。人々が忘れてしまう前に記しておきたいことがある。 ︽サン・チャイルド︾は2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに制作された、高さ6.2メートルのヤノベケンジ
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