ポプラ社に関するmshkhのブックマーク (2)
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スクラップ術を説いた随一の書といえば、三國一朗﹃鋏と糊﹄︵自由現代社,1981︶であろう。 これは、もともとみゆき書房が﹃ハサミとのり︵私の切りぬき帖︶﹄というタイトルで刊行したもの︵1970刊︶であるが、﹁東京オリンピック﹂と題する章が省かれている。また、みゆき書房版に掲げられた﹁祖父に﹂なる献詞も省いているという︵自由現代社版﹁あとがき﹂︶。自由現代社版は、のちにハヤカワ文庫NFに入った︵1987刊︶。 この本は、たとえば谷沢永一氏が、﹁新聞スクラップの方法談義であるが、全巻に漲る隅に置けない思慮深さによって、最も地道な知的生活の秘伝書となっている﹂︵開高健・谷沢永一・向井敏﹃書斎のポ・ト・フ﹄︵潮文庫1984,p.237︶と評したように、知的生活の実践書に数えられることもあった。 私にとって﹃鋏と糊﹄は、﹁辞典編纂者たち﹂という文章とともに、新聞連載小説の面白い読み方を伝授してくれた
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