劉暁波氏=ロイター ︻オスロ=伊東和貴︼ノルウェーのノーベル賞委員会は8日、2010年のノーベル平和賞を、中国共産党による一党独裁の見直しや言論・宗教の自由などを求めた﹁08憲章﹂を起草した中国人人権活動家で作家の劉暁波︵リウ・シアオ・ポー︶氏︵54︶に授与すると発表した。中国の人権改善や民主化に取り組む姿勢が評価された。 今回の授賞決定は、経済大国として国際社会での存在感を増す中国に対し、民主化と人権改善を強く促したものだ。ノルウェーでの報道によると、中国政府は、劉氏ら反体制派への授与が﹁中国とノルウェーの関係に影響を及ぼす﹂と委員会側に事前に圧力をかけていたとされる。今後、中国の猛烈な反発を招くのは必至だ。 同委員会は授賞理由の中で﹁中国は世界第2位の経済大国になったが、基本的人権の分野において責任を果たす必要がある﹂とした。 授賞式は12月10日にオスロである。賞金は、1千万