﹁英語教育の専門家といわれる人たちは、自分の過去を棚にあげて、受験参考書など知らないというような顔をしたがる︵本当にそうだった幸運な人はもちろん結構︶。偏差値、業者テスト、予備校、塾通い、学参、問題集、単語集など現実の教育・学習環境には目をつぶって、コミュニケーションとかテスティングとかのきれい事ばかりを説く。﹂ ︵伊村元道(1993)﹁英語教育の中の受験参考書﹂﹃現代英語教育﹄30(1)︶ は、日本の英語教育史で従来手薄*1であった︿受験英語﹀を扱った好書である。 *1 英語教育史の中で受験英語参考書を取り上げた研究としては、たとえば次のものがある。 荒牧鉄雄 (1968)﹁受験英語﹂日本の英学100年編集部編.﹃日本の英学100年大正編﹄ pp.327-337.研究社. 速川和男 (1990)﹁英語学習参考書の研究丁英文解釈参考書の系譜(1)﹂ ﹃日本英語教育史研究﹄第5号. pp.1
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