四国霊場八十八カ所の22番札所である平等寺︵徳島県阿南市︶で今年から﹁日曜礼拝︵らいはい︶﹂が始まった。日曜日に檀家︵だんか︶らが食事を持ち寄り、午前に法会を行い、昼に参加者全員で食事をするというもの。米国に移住した日本人がキリスト教社会の中で生み出した伝統で、米国の日系寺院では﹁サンデーサービス﹂として広く定着しているという。 平等寺の日曜礼拝は、米シアトルの真言宗寺院﹁シアトル高野山﹂で理事長を務めていた谷口真梁副住職が提案した。シアトル高野山は約70年前、米国に移住した日本人によって建てられた寺院で、そこでも日曜礼拝が創建時から続いているという。 ﹁これはキリスト教の日曜毎の礼拝が参考になっていることは間違いありませんが、日系人たちはその良いところを吸収し、仏教の教えの本質は変えることなく、教えの入り口を日曜礼拝という形で米国の地に土着化させました﹂と谷口氏は話す。 谷口氏は他の日系