先週アメリカで実施された中間選挙では共和党が大勝しました。これに加えて、一部の州では住民投票︵レファレンダム︶が行なわれています。例えば﹁マリファナ解禁﹂に関しては、これまでのコロラド州とワシントン州に加えて、首都ワシントンDCやオレゴン州で﹁承認﹂されることになりました。 私の住むニュージャージー州は、憲法上こうした州の法制に関しては、基本的に州議会での制定を原則としており、住民投票の位置付けは極めて限定的な制度になっています。多くの州で、住民の意思により色々と﹁自由な制度﹂が実現しているので、ニュージャージー州でも﹁うらやましい﹂という声が出ています。マリファナ解禁が本当に﹁自由な制度﹂なのかどうかは議論の分かれるところですが、そのぐらい今回の中間選挙では各州の住民投票が話題になったのは事実です。 なかでも最も注目されたのは、最低賃金の改正です。 共和党の候補が強いいわゆる﹁レッドステ
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