能登半島地震で被害を受けた石川県能登町に住む女性︵75︶は、1日の発災後すぐ、避難所となっていた近くの松波中学校に避難し、10日間の避難所生活を送りました。新型コロナのまん延や介助の必要な高齢者への対応など、避難所生活で感じた問題点を聞きました。︵鈴木平人︶ 松波中学校の体育館には、当初400人ほどが避難していましたが、女性がまず最初に気になったのは換気の問題だといいます。﹁担当者に話してすぐに1日2回の換気をするようにしましたが、案の定、新型コロナウイルスは早い時期からまん延していました﹂ そうした状況下、女性は同避難所で災害関連死とみられるケースも目撃しました。介助者の助けがないと歩くことができない男性は、避難所で寝ているときもうめき声を上げていたといいます。決して良好とはいえない避難所の環境で病状が悪化したのか、避難して1週間ほどで亡くなりました。 ﹁始めから介護施設などへ避難させる
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