能登半島地震で大きな被害が出た石川県輪島市で、石川勤労者医療協会︵全日本民主医療機関連合会加盟︶の輪島診療所が診療を一部再開しています。石川民医連と同協会の城北病院︵金沢市︶でつくる地震対策本部が支援し、地域の医療拠点を維持するため努力を続けます。これまでの経緯を、対策本部の西村昭郎・石川勤労者医療協会専務に聞きました。︵安川崇︶ 復旧に国の助け必要 輪島診療所は一部2階建てで、職員は38人。医師2人が勤務しています。 発生2時間後に1日の地震発生から2時間後に対策本部が城北病院を拠点に発足。金沢市内の患者らの安否確認や避難所訪問などを始めました。 輪島診療所の建物が無事だという連絡が入ったのは2日。しかし前の道路のアスファルトが大きく崩れ、車での出入りが難しい状態でした。対策本部は3日朝、正月で金沢に戻っていた医師2人と本部事務員の3人を8時間かけて送り出しました。報告によると道路は﹁