東京都調布市で1月、市の広報紙と市議会公明党会派の広報チラシが一緒に、市内全戸の約12万世帯に配布されていたことが分かった。市には﹁特定の政党と関わりがあるように見える﹂などと苦情が相次いだ。市は会派からの求めで配布業者の連絡先を伝え、広報紙に折り込まないよう求めたが、それ以上の条件を付けなかったという。専門家は﹁公正さや中立性への自覚を欠いている﹂と指摘する。 市の委託を受けた配布業者によると、1月19、20両日に市の広報紙﹁市報ちょうふ﹂と、公明会派の広報チラシ﹁調布公明﹂など計4種類を全戸配布した。チラシには、市議団5人が長友貴樹市長らに予算要望書を渡す写真を掲載。一部地域では広報紙の間に挟んで配布された。 市議会公明党の平野充幹事長によると、従来の依頼先の新聞販売店に全戸配布を断られ、市広報課に広報紙の配布業者の連絡先を聞いて依頼した。業者は取材に﹁﹃他のチラシと一緒に配る合配は市