イエメン・サヌア(Sanaa)で行われたアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領の退陣を求める反政府デモ(2011年1月27日撮影)。(c)AFP/MOHAMMAD HUWAIS 【1月28日 AFP】チュニジアやエジプトで政府に対する市民の抗議活動が広がる中、アラブ最貧国のイエメンでも27日、30年以上政権の座に就くアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領の退陣を求める数千人規模の反政府デモが行われた。 首都サヌア(Sanaa)では4か所で野党勢力主導の抗議デモが行われ、参加者らは口々に「30年も政権に居座れば十分だ」「(チュニジアのベンアリ前大統領は)たった20年で去った」などのスローガンを声高に叫んだ。 前日26日には、港町アデン(Aden)で28歳の男性が抗議の焼身自殺を行ったという。イエメンで市民が抗議のため焼身自殺をするの
あちこちで大変なことが起こりつつあると感じます。すごいことが起ってる。 まずは現在進行形のエジプト。ここのところ連日、数万人規模の反政府デモが起き、警察隊が催涙弾などで鎮圧にかかっています。デモ隊は30年近い独裁体制をひいてきたムバラク大統領(なんと82歳!)の退陣を求めてます。 大変なことが起っている、というのは、このデモの背景に、インターネット、そしてネット上のサービスであるツイッターとフェースブックが大きな役割を果たしているからです。 大規模デモはツイッターやフェースブックを通じて呼びかけられたもので、真偽のほどはわからないけど、エジプトでは現在インターネットへの接続が停止されたとの噂も流れています。 このエジプトの反政府デモに刺激を与えたのが、先日起ったチュニジアでの政変です。ここでも20数年独裁を続けてきたベンアリ前大統領(74)が実際に亡命に追い込まれました。この時の反政府デモ
いま中東で起こっている一連の民衆蜂起はベルリンの壁崩壊とおなじくらいスケールの大きい歴史的な出来事で、最後にはサウジアラビアやアラブ首長国連合などを巻き込む大きな混乱に発展する可能性があります。 中東諸国の多くは少数支配の非民主主義的な政体です。 ひとりのStrong man、ないしひとつのファミリー(一族)を中心にリーダーシップが形成され、それが国家となっているところが多いのです。 乱暴に言えばこれには2つの起源があります。 中東の砂漠にはベドウィン(遊牧民)の伝統があり、いちばん強いリーダーの回りにクランを形成するのが習わしでした。 つまり砂漠の民は地縁的に結ばれているのではなく遊牧民の掟によって結ばれているということです。 もうひとつの起源はオスマン帝国崩壊、中東における「力の真空(power vacuum )」が出来た時、英国のウインストン・チャーチルらが自分の都合の良い国境線を引
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