﹁あなたの原稿がコンテストで選ばれた﹂などとうそを言って、自費出版の電話勧誘を繰り返したとして、消費者庁は19日、出版社の日本文学館︵東京都新宿区︶に特定商取引法違反︵不実告知など︶で業務停止3カ月を命じた。自費出版を巡り同法違反で処分するのは初めて。 同庁によると、同社はネットや月刊誌に、コンテストを実施するとの広告を掲載。応募者に﹁選定委員会から推薦があったので出版しましょう﹂﹁印税が入るので支払いに充てられる﹂などと電話勧誘した。単行本の場合約100万円支払えば500部を書籍化すると持ちかけた。しかし、実際にはコンテストの選定委員会は存在せず、2011年度に最も売れた本でも印税は約2万5千円だった。 全国の消費生活センターには、同社についての相談が110件寄せられているという。同社は﹁真摯︵しんし︶に受け止め、再発防止に取り組む﹂とコメントしている。 最新トップニュース