政難の状況下での公共図書館における有料サービス︵米国︶ Library Journal誌の2010年9月15日号に,米国の公共図書館における有料サービスや収入獲得策の実施状況等に関する,同誌の調査に基づく記事が掲載された。その概要を紹介する。 有料サービスや収入獲得策が意識される背景にあるのは財政難で,調査に回答した408館のうち,およそ4分の1は地元自治体からの圧力を感じており,60%近くは収入獲得策を予算カットへの対応策として捉えていた。 収入獲得策として最もポピュラーなのは古本の販売で,88%の図書館が実施している。また,人口50万人以上の大都市圏の図書館では,3分の1がギフトショップを,4分の1がカフェを開設していた。その他の取組みとしては,オンライン書店との提携や会議室のレンタル等を行っているところもある。 こうした取組みによる収入額は概してあまり大きくなく,財政支援という点での
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