■郷土資料の収集をIT化/身延町立図書館の試み 個人宅で見つかった古文書などを電子データに加工・整理して、インターネットで閲覧できるよう、身延町立図書館が﹁地域資料のデジタル化﹂を進めている。保存スペースが十分にない小さな町で、歴史資料の散逸を防ぐ一方、知りたい人には手軽にアクセスしてもらう、一石二鳥を狙った試みだ。︵吉田晋︶ 図書館のホームページで、﹁地域資料﹂のアイコンをクリックすると、テーマごとに分類された﹁書棚﹂に行き着く。﹁木喰︵もく・じき︶上人﹂﹁下山︵しも・やま︶大工﹂﹁身延道﹂……。地元ゆかりの歴史上の人物や場所を取り上げ、解説と関連資料をたどれるようになっている。 関連資料は、図書館蔵書の一覧のほか、個人宅や図書館外で収蔵されている古文書や図面を画像データにして分類してある。写真の数は、建築物や彫刻作品などを除いた歴史資料だけでも、50件約300点。持ち主から