データベース技術の世界に新顔が次々と登場している。米Danga Interactiveの﹁memcached﹂、ミクシィの﹁Tokyo Cabinet﹂と﹁Tokyo Tyrant﹂、楽天の﹁ROMA﹂、グリーの﹁Flare﹂などだ。いずれも半導体メモリーを使って大規模データベースを高速処理する技術である。面白いのは、4社ともIT製品を開発するメーカーではないことだ。4社は、Webを使ったサービス事業を手掛ける企業であり、本来であればメーカーが開発した製品や技術を使う立場である。ところが、こうした﹁ユーザー企業﹂が自ら基盤技術を開発し、それを利用している。memcachedやTokyo Cabinet/Tyrant、ROMA、Flareの中では、memcachedが一番古い。Danga Interactiveが自社のブログ・サービス﹁LiveJournal﹂を改善するために2003年に