安倍元首相の銃殺事件以降、旧統一教会と自民党議員の関係が注目を浴びている。しかし、イデオロギーのまったく相入れない両組織はなぜ協力でき、関係を長く維持できたのか。英紙﹁フィナンシャル・タイムズ﹂が数々のインタビューを重ね、両者の利害関係について徹底取材した。 自民党と統一教会との密な関係 1992年春、韓国の統一教会の教祖である文鮮明は、日本の情報機関に入国を拒否された。彼がかつて米国で脱税の罪で実刑判決を受け、服役していたためだ。しかし、その後まもなく、この宗教指導者は国会議員に会うための﹁特別許可﹂を得て日本に入国した。 当時の自民党の最高実力者であった金丸信が文のために介入したのだと、後に法務省は認めている。 自民党と旧統一教会の間に密接な関係があったことは広く知られていたが、公にはほとんど語られなかった。しかし安倍晋三元首相の暗殺後に注目が集まり、宗教団体が政治に及ぼす影響について
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