消費増税による反動減も落ち着き、個人消費は回復に向かうという見通しが多い。しかし、本当に景気は良くなっているのか?という消費者の疑問の声も聞く。 昨年から、賞与や残業代等が増え、名目賃金は増加しているが、物価の上昇がそれを上回っているため、実質賃金は減少している。日常生活に関わる商品では、値上げが相次いでいる。円安による輸入飼料や原材料の高騰で、卵やバター、牛乳、食用油などの値段が上がっている。海外旅行も、円安による割高感が解消されず、海外旅行業者の業況指数はマイナスが続く1。 一方、活発な消費領域もある。百貨店の売上高は、増税直後を除けば、概ね前年同月を上回る2。特に、宝飾・貴金属等の贅沢品の売上高の上昇幅は大きく、2013年1月から前年同月比+5%以上を維持し続けている。また、今夏の海外旅行は、比較的値段の高い﹁中距離方面﹂が人気だ。JTBによれば、今年の1位はホノルルで、ロンドンやパ
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