図書館の貸し出し履歴をレンタルソフト店﹁TSUTAYA﹂の運営会社に託して活用しようという、佐賀県武雄市の構想が波紋を呼んでいる。 履歴情報は、利用者に推薦本を紹介するリコメンドに使われるほか、運営会社の市場調査に利用される可能性もある。図書の貸し出し履歴は思想信条に関わる個人情報で、これまでは﹁履歴は消す﹂が原則だった。だが、IT技術の向上で情報分析が容易になる中、履歴活用に踏み出す図書館は増えつつある。 武雄市が市立図書館の運営をTSUTAYAを展開する﹁カルチュア・コンビニエンス・クラブ︵CCC︶﹂︵東京︶に委託するのは来年4月から。従来の図書館登録カードをCCCの共通ポイントカード﹁Tカード﹂に置き換え、Tカードのもつ機能は原則利用できるようにする計画だ。例えば、本を1冊借りるごとに1円分のポイントが付与され、提携するコンビニなど小売店4万6000店で交換できる。 ﹁あなたにはこん