居酒屋チェーン﹁和民﹂などを経営するワタミは9月10日、介護事業﹁ワタミの介護﹂の譲渡を協議していると発表した。 ワタミは、2015年3月期で連結売上高は1553億円、連結最終損益が126億円と、2期連続の赤字を計上した︵前期は49億円の赤字︶。こうした厳しい財務状況から、2015年3月期の決算短信で初めて、﹁継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております﹂と記載された。 2016年3月期の第1四半期も、低迷は続いている。連結売上高は前年同期に比べて12.5%減り、経常損益は12億4500万円の赤字となった。自己資本比率は6.2%まで落ち込んでいる。 創業者である渡邉美樹氏︵現自由民主党参議員︶が度々メディアに取り上げられた効果もあり、ワタミは一時、外食産業や介護事業で成功企業と目されていた。しかし、今のワタミには継続企業の前提︵ゴーイング・コンサーン︶に
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