人生と映画に関するnanashinoのブックマーク (10)
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﹁あのこ﹂が誰なのか、映画がはじまるや否やわたしたちはすぐに察する。元旦の東京をタクシーで移動する彼女の身なり、運転手のどうでもいい話に返事をせず、かといって流れる夜景にも関心を示さない物憂げな表情。そして立派なホテルで豪華な食事を楽しむ彼女の家族を見て﹁このこが貴族﹂だと確信する。じゃあわたし︵たち︶はなんだろう。 映画﹃あのこは貴族﹄はあらゆる﹁対比﹂が散りばめられた作品であり、その対比はタイトルから既にはじまっている。家族との優雅な会食とそこでの話題、﹁おばあちゃま﹂呼びなどなど、わたしたち観客は華子との生まれ育ちの比較をせずにはいられない。 →読む前に﹃あのこは貴族﹄をもう一度観る 視覚的に描かれた “映画的対比” 華子は自己主張がなく流れに逆らわない人物に見える。その性格は彼女のファッションにも表れている︵服装やヘアメイクで人の内面をアレコレ推測するのは失礼だけど、映画なので!︶
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NEON GENESIS EVANGELION 3 アーティスト:TVサントラ,高橋洋子,Aya,Aki,Rei発売日: 1996/05/22メディア: CD ※この文章はシン・エヴァンゲリオンの感想というよりTV版・旧劇場版﹃新世紀エヴァンゲリオン﹄の昔話ですが、シン・エヴァンゲリオンのネタバレも含みます。ネタバレが嫌いな人は読まないでください。 ※BLOGOSの担当者のかたへ‥この文章は転載しないでください。 ﹁シン・エヴァンゲリオン劇場版﹂公開から1週間分の感想エントリまとめ - まなめはうす 今日までにシン・エヴァンゲリオンについてたくさんの人が感想や論評を書いていて、個人史が伝わってきたりもして面白かった。ところが自分はシン・エヴァンゲリオンの感想や論評が書けない。それよりも、TV版25話・26話と旧劇場版﹃Air/まごころを、君に﹄のことばかり思い出してしまう。また、式波アスカ
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あのこは貴族を観たので気づいたこと、思ったことを。 ネタバレ100%なので、気になる人は読まないでくださいね。 まず相関図。 これネットの拾い画なんだけど誰の作った画像か分からなくてすみません、、ご指摘があればクレジットつけますor消します。 ○バッグ ・華子が冒頭で椿山荘に参上したときのバッグはわからず。 おお!と思ったのは離婚歴のある美容皮膚科医の麻由子が持っていたのがブルガリのセルペンティだったこと。 これね。玄人の浪費家っぽさが伺えます。美容皮膚っぽーい。 ・華子がお出かけするときに使っていたのがエルメスのバーキンやシャネルのマトラッセという、﹁お母さんのお下がり﹂もしくはお母さんに借りてきたやつっぽいところも印象的でした。セルペンティの姉と比べて、自分で何も選んでいない感。 ネイリストさんから男性を紹介してもらうときに着ていたジャケット、あれもシャネルなのかなあ。 幸一郎と別れて
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※編集部注‥映画本編鑑賞後に読むことをお勧めします 弟子の的川泰宣によれば、﹁日本の宇宙開発・ロケット開発の父﹂と呼ばれる糸川英夫は生前、﹁独創力を発揮するための三条件﹂を以下のように語っていたという︵※︶。﹁一度決心したことは、石にしがみついてでもやり遂げる強い意志﹂を持つこと、﹁過去にどんな人がいて、何をやったかを徹底的に学習﹂すること、そして、独創的な仕事が埋もれないように、﹁他の人とのネットワークをしっかり築いてよい関係を作っておくこと﹂。読んだ瞬間、ひとりの人物を思い浮かべた。庵野秀明だ。 前作﹁Q﹂から8年以上の時を経て公開された、シリーズ完結編となる﹁シン・エヴァンゲリオン劇場版﹂。新劇場版プロジェクトの始動からは、およそ14年になる。最初のテレビシリーズからカウントすれば、足掛け25年。テレビシリーズの準備期間もカウントすれば、ほぼ半生をかけたプロジェクトだ。 完成した映像
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“いつでも別れられる”ってすごく大事。自尊心を見失わず、生きたい場所で生きていく。 映画﹃あのこは貴族﹄監督と語る私たち。 山内マリコさんの同名小説を原作にした、映画﹃あのこは貴族﹄が2月26日︵金︶から公開される。東京の上流家庭に生まれ、﹁結婚=幸せ﹂と信じて疑わない榛原華子︵門脇麦︶と、富山出身で経済的事情により大学を中退し、挫折を経験している時岡美紀︵水原希子︶の、異なる二人の日常を描く。監督は、前作﹃グッド・ストライプス﹄︵菊池亜希子、中島歩主演︶で、新藤兼人賞 金賞を受賞した岨手由貴子︵そでゆきこ︶監督だ。 映画﹃あのこは貴族﹄を観て、“私たちの話”だと、誤解を恐れずに言うならば、書籍﹃82年生まれ、キム・ジヨン﹄を思い出した。だからといって、女性のための映画として観られるのはすごくもったいない。なぜなら、﹁階級社会﹂や﹁シスターフッド﹂を描きながら、それ以外のまなざしが重ねられ
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﹁シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇﹂を観てきた。うっかり泣いてしまった。感傷のままに綴っておく。︵以下は、ネタバレがあるので閲覧注意︶ 公開2日目に観てしまった。こんなことをするのは、1997年に公開された劇場版﹁Air﹂を観に行ったとき以来だ。私は当時、中学3年生で友人たちと本当に楽しみにして、映画館まで足を運んだ。その最後のシーンで、浜辺で首をしめられているアスカを観て﹁なんでこんな目に﹂という辛い気持ちになった。まだ、インターネットのない時代だから、雑誌などの評論記事などを探して読んだが﹁なんで、アスカは首をしめられねばならかったのか?﹂が全くわからなかった。その後、大人になって庵野監督が、女性に好意を向けられ、自分もそれに応えようとすることに、耐えがたさを感じているのだろうということは理解した。 新劇場版が始まって、私はエヴァから距離をおいた。庵野監督が、﹁前のエヴァではダメだ﹂と
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<A面> 絹︵有村架純︶が﹁この人はわたしに話しかけてくれている﹂と心酔するブログ﹃恋愛生存率﹄ではいつも同じテーマが綴られていた。それは、”はじまりはおわりのはじまり“。 出会いは常に別れを内在し、恋愛はパーティーのようにいつしか終わる。だから恋する者たちは好きなものを持ち寄ってテーブルを挟み、お喋りをし、その切なさを楽しむしかないのだ ある日、ブログの筆者である”めい“は恋に落ち、﹁数パーセントに満たない生存率の恋愛をわたしは生き残る﹂と綴ったその一年後に自ら命を絶ってしまう。 めいさんが死んだ 恋の死を見たんだろうか。その死に殉ずることにしたんだろうか。どれも想像に過ぎないし、そこに自分の恋愛を重ねるつもりはない としながらも、絹の頭には﹁どんな恋でも、いつしか必ず終わりを迎える﹂という諦念が刷り込まれている。麦︵菅田将暉︶が何気なく言ってのける﹁僕の人生の目標は絹ちゃんとの現状維持
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町山智浩さんがTBSラジオ﹃たまむすび﹄の中で韓国の老夫婦の純愛を描いたドキュメンタリー映画﹃あなた、その川を渡らないで﹄を紹介していました。 ︵町山智浩︶僕、明日から韓国に行くんですよ。お父さんの故郷なんで。で、まあ韓国映画を今日は紹介するんですが。全然行くこととは関係ないんですが。アメリカの家の近所に一軒だけ残っているレンタルDVD屋さんがあって、そこで見つけた映画をちょっと紹介したいんですが。﹃あなた、その川を渡らないで﹄っていうタイトルの映画です。これは日本ではすでに7月から公開されているんですね。 ︵赤江珠緒︶ええっ、そうですか。 ︵町山智浩︶で、僕は知らなかったんですよ。それで、日本では明日からDVDが発売されるということで見れるようになるんですけど。で、これね、僕はクリスマスに最高の映画だなと思ったんで紹介したいんですが。で、僕は全然この映画の存在を知らなくて。この間たまたま
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シネマコンプレックスの人気に押され、昔ながらの映画館が一つ、また一つと姿を消していっている。 上野の最後の映画館﹁上野東急﹂もこの4月末日をもって閉館する事となった。 映画館が終わる日というのはどういう感じなのだろうか。常連客が詰めかけ、最後に館長が挨拶したりするのだろうか。 ︵この記事のBGMはニューシネマパラダイスのあの曲でお願いします︶
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