学校給食の﹁牛乳﹂が和歌山市で議論になっている。乳製品高騰を背景に市教育委員から﹁減らしては?﹂と提案があったためだ。かつて新潟県三条市では﹁米飯と牛乳の相性﹂を理由に一時、牛乳が給食メニューから外れたことも。折に触れ持ち上がる学校給食の牛乳存廃論。和歌山での帰趨︵きすう︶はいかにー。 学校給食での﹁牛乳の提供﹂が議論された和歌山市総合教育会議=同市﹁和食のときは牛乳の提供をやめてはどうか﹂。和歌山市教育委員会などが8月に開いた市総合教育会議で、ある教育委員がこう切り出した。 古くは脱脂粉乳、さらに三角パックなど、一貫して給食の定番メニューであり続ける牛乳。同市では週3回の和食メニューのときを含め、給食時に小学生約1万6千人にそれぞれ紙パック入り200㍉㍑を提供する。会議では﹁乳製品の高騰で給食費に影響が出ている﹂との意見も上がった。 総務省の小売物価統計調査によると、牛乳1㍑のパックは、