100年に一度級の不況の影響で、国内でも派遣切りをはじめとして、数十万人規模の失業者が発生している。それでも、まったく求人、働き場所がないわけではない。とくに作業者の高齢化や後継者不足、休耕地問題に悩む地方では、自治体もあの手この手で人を集めて、﹁雇用の受け皿﹂になろうと目論んでいる。 そんなこんなで、いまは空前の就農︵を検討する︶ブームなんだそうだ。就農説明会などに足を運ぶ人が増え、農業への関心はたしかに高まってると見られる。だがしかし、実際に就農し、続けるとなると、なかなかむずかしい――。そんな実態を報告したのが今回の放送﹁﹃派遣切り﹄農業を目指す﹂だ。 高付加価値作物に注目 ある農家は、派遣切りにあった人を4人採用したが、全員が数日で辞めてしまったという。﹁なにしに来たんやという感じの子が何人もいた。やっとられんわという感じにはなりますね﹂︵社長︶ そこで実際に辞めた人に話を聞いてみ