駒形橋︵左上︶から続く炊き出しを待つ人たちの行列=12日午後、東京都墨田区東駒形1丁目、中田徹撮影 不況の深刻化とともに、路上生活者のための炊き出しに並ぶ行列が伸びている。そんな中、隅田川にかかる駒形橋︵東京都墨田区、台東区︶では、近隣住民からの苦情を受けて3月末で炊き出しが中止になる。ベテランのボランティア団体が12年続けてきた活動だけに、ほかの団体にも不安が広がっている。 5日午後2時、墨田区側の駒形橋近くの﹁隅田川テラス﹂と呼ばれる川沿いの遊歩道に長い列ができた。NPO法人﹁山友会﹂が行う毎週木曜の炊き出しだ。パック詰めのご飯を求めて349人が集まった。 並んでいた男性︵71︶が、﹁炊き出しスケジュール﹂と書いた紙を見せてくれた。曜日ごとに各団体の炊き出しの場所を支援団体がまとめたものだ。東京の東部地域の木曜の欄は﹁14時〜隅田川・駒形橋﹂の1カ所だけ。浅草の商店街で路上生活を