注意欠陥・多動性障害︵ADHD︶の子どもの脳に、通常とは異なる神経結合が見られたとする研究論文が、米国の精神医学ジャーナルであるThe American Journal of Psychiatry誌に2024年3月13日付で掲載された。 米国立衛生研究所︵NIH︶のチームが手がけたこの研究によると、ADHDの子どもには、脳の前頭葉と、脳の深部にある情報処理中枢とのあいだに、神経の非定型的な﹁配線﹂が認められたという。 このような知見は、ADHDに対する我々の理解を深めるものだ。そして、﹁親の育て方が悪い﹂とする根強い神話を打ち砕くのに役立つ生物学的根拠を追加するものとなる。研究チームは、ADHDの脳が実際にどのように機能しているのかを引き続き調査することが、より効果的な治療法につながることを期待している。 子どもの9%に見られるADHD 最近の統計によると、米国では3~17歳の子どもの約9
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