前回記事﹃無意識に理想が高い人﹄を書いたところ、予想外にブクマが付いてしまった。良い機会なので、以前から思っていたことを書こうと思う。 母に誘導され洗脳されて行った進路先で学んだことは、今となってはほとんど覚えていない。﹁今となっては﹂どころか、一年も経たないうちに忘れていたと思う。 その理由はよくわかっている。当時は洗脳されていたので、﹁自分で選んだ道なんだ。自分がやりたいからやっているんだ﹂と、自分自身に思い込ませている状態だったが、本当は、最初から全くやりたくなかったし興味もなかったし向いてもいなかったからだ。 母はその進路を、﹁学費があまり掛からず、そこそこ安定している﹂という理由で選んでいたのであって、肝心の﹁私に向いているかどうか﹂を考慮に入れていなかった。いや、母の意識上では、娘はこの進路に向いていると思っていたのだが、それはただの後付けで、娘を自分にとって都合の良いように解