6月19日付けで退任するSCEI会長兼グループCEOを辞する久夛良木氏︵写真は2006年3月のPS Business Briefing 2006 Marchにて︶4月26日、ソニー・コンピュータエンタテインメント︵SCEI︶ 久夛良木健会長兼グループCEO︵最高経営責任者︶の退任が発表された。プレイステーションの生みの親として知られる人物であり、今後も名誉会長という形でかかわっていくものの、取締役も辞し、今後はSCEIと一線を画して活動していくことになる。 多くの人が驚きを隠せなかったこの退任劇だが、一介の家庭用ゲーム機の生みの親が職を退くだけでは、これほどの驚きを与えることはなかったと思われる。それは、久夛良木氏が、ゲームという枠にとどまらない、デジタルエンタテイメントにおける希代のビジョナリーとしても遺憾なく才能を発揮してきたからでもある。 今回の﹁麻倉怜士のデジタル閻魔帳﹂は、その