企業活動における業務プロセス革新がますます競争戦略上,欠かせなくなっている。日本情報処理開発協会の調査においても「ビジネスプロセス革新が,ますます競争戦略上,鍵となり始めた」と捉えている傾向が強いことが分かる(右図)。 だが,企業活動における業務プロセスは,一つの部門だけで成り立つものばかりでなく,その多くが複数部門の業務を組み合わせて成り立っているため,プロセス革新が容易に行えない場合がある。たとえば,営業部門が注文を受け,生産部門が製品を製造して,物流部門が顧客の元へ届け,経理部門が会計処理を行うといった流れだ。各部門のスムーズなシステム連携が必要とされているにもかかわらず,実際にはそれぞれの部門業務のみに適したかたちで業務システムが構築されているケースが多い。 「部門ごとに最適化されたシステムは,部門間の業務の引き継ぎやデータの受け渡しなどを手作業にたよっているケースが少なくありませ
富山、石川、福井、長野の4県で清涼飲料の販売・製造を手がける北陸コカ・コーラボトリングは、オープンソースソフトウエアを活用し、顧客管理システムを2012年10月をメドに刷新する。投資額は3000万円以内(日経コンピュータ推定)。商用ソフトを使う場合に比べて最大3割削減する。 従来、グループウエアで顧客情報を共有していたが、事務所でしか入力作業ができない、操作手順が複雑といった課題があり、刷新に乗り出す。 北陸コカ・コーラの情報システム子会社、ヒスコムが業務フローを容易に記述できるBRMS(ビジネスルール管理システム)を活用し、内製で開発する。大手のソフトの採用を検討したが、機能が過剰で高額と判断した。 BRMSにはレッドハットのオ ープンソース製品「JBoss Enterprise BRMS 5.3(JBoss BRMS)」を採用(図)。商用の顧客管理パッケージ製品をベースにした場合に比べ
「ライバルより先に新商品や新サービスを投入していかなければ勝ち残れない」。超高速開発ツールの登場によって、経営陣のこうした思いにようやく応えられるようになった。「ビジネスルール管理システム(BRMS)」と呼ぶ開発・実行環境がそれだ。 BRMSを使うと業務ルールを実行するプログラムを自動生成できる。これにより、詳細設計やプログラミング、単体テストの工数をゼロに近づけられる。業務ルールは自然言語などの形でプログラムと分離して管理できるため、システムの肥大化を防ぎやすくなる。システム保守のスピードアップにもつながる。 まずは韓国企業のスピード経営を支える、知られざるBRMSの威力から紹介しよう。 (井上 英明) 本記事は日経コンピュータ3月15日号からの抜粋です。そのため図や表が一部割愛されていることをあらかじめご了承ください。本「特集」の全文をお読みいただける【無料】サンプル版を差し上げます。
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