ロシアによるウクライナ侵攻は、食料を特定の国からの輸入に頼っていると、輸出の制限が行われたりしたときに﹁食の安全保障﹂が直ちに脅かされることを世界の人々に知らしめることとなった。 そんな﹁食の安全保障﹂の問題が、いま食料そのものではないが、農業で使われる﹁肥料﹂でも指摘されている。 肥料は、﹁窒素、リン酸、カリ﹂という3つの主な成分で構成されている。肥料が詰められる袋の表面には﹁3-18-10﹂などと、それぞれが何パーセントずつ含まれているのかが、大きな文字で記載されているのが通例だ。これは国内だけでなく万国共通している。 日本では、化学肥料の原料のうち3成分とも、ほぼ全てを輸入に頼っているのが現状だ。特に﹁リン酸﹂の原料であるリン酸アンモニウムは、約90%が中国からのものだ。化学肥料以外にも、たい肥などの有機肥料もあるが、国内での使用量は限られている。 肥料メーカーからの引き合いも増加
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