︵古森 義久‥産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授︶ ロシアのウクライナ侵略についてプーチン大統領の堅固な支持層までが最近は敗北を認め始めた──。 ロシアの国内事情に精通するロシア人学者がこんな切迫した報告を米国の大手研究機関の論壇に最近発表した。 この結果、プーチン大統領は国内で孤立するか、あるいはウクライナの戦況に絶望する危険極まりない展開も予想されるという。ウクライナ戦争はいよいよ大詰めを迎えたといえそうだ。 プーチン大統領側近の認識が変化 ロシア研究者として著名な米カーネギー国際平和財団研究員、タチアナ・スタノバヤ氏はこの10月、同財団の論文サイトに﹁ロシアのエリート層が敗北の可能性を認め始めた﹂と題する論文を発表した。
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