ウクライナ危機と円安に関するobata9のブックマーク (5)
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急激な円安によって一時1ドル=150円を超え、日本円の価値はわずか半年で30円近くも下落した。一時的に円高方向に動いているようにも見えるが、日本の国力そのものが低下したことで、“魅力のない国・日本”の通貨が売られて価値が下がり、他国から見向きもされなくなったということだ。 実際、いまの日本には、エネルギーも食料も、何もかも足りていない。割を食うのは当然、私たち日本国民だ。 インフレが起これば、物価の上昇とともに賃金が上がるのが世界の常識だ。だが、日本は、世界でも唯一の﹁30年間賃金が上がらない国﹂。国税庁の民間給与実態統計調査では、日本のサラリーマンの平均年収は、ピークだった1997年を一度も上回っていない。経済評論家の加谷珪一さんが指摘する。 ﹁日本のインフレ率が低いのは、コロナ対策の影響などではありません。単純に、日本経済だけが30年間著しく不景気で賃金が上がらないから、物価も上がらな
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﹁悪い円安﹂という表現を日本のマスコミ報道の中で見かける機会が、このところにわかに増えている。例えば、﹁﹃悪い円安﹄懸念再び5年ぶり一時118円台、物価圧力一段と﹂︵3月16日、時事通信︶、﹁複合危機下の米利上げ︵下︶黒田日銀10年目のジレンマ――悪い円安、流出する国富﹂︵3月21日付、日本経済新聞朝刊︶といった具合である。金融市場関係者の会話の中に登場する機会も増えている。 このように、耳にする機会が最近増えている﹁悪い円安﹂は、人口減・少子高齢化を背景とする日本の国力低下や先進国の中で突出して悪い財政状況など、日本特有のネガティブな面を材料にしての、長期スパンの円安・ドル高の話ではない。 ドル建てで取引される原油など国際商品の値上がりが為替の円安により増幅されて、日本の個人消費や中小企業収益を圧迫しているという、基本的には短期スパンの話である。むろん、そうした足元で見られている現象は構
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ロシアのルーブル安を笑えない? 日本円もひっそりと﹁大暴落中﹂のナゼ‥古田拓也﹁今更聞けないお金とビジネス﹂︵1/3 ページ︶ ロシアがウクライナを侵攻し始めてから、同国通貨単位である﹁ロシアルーブル﹂は対円相場で18%暴落した。各国による経済制裁や、SWIFT除外による為替リスクの増大が、ルーブル安につながっているという。 しかし、ルーブルが対岸の火事になっていると認識するのは早計だ。このところ日本円も大幅に円安、つまり暴落しているのだ。1ドルを買うために103.24円支払えばよかったものが、今では、121円を支払わなければ1ドルを買うことができない。2021年以来、円の価値は15%も下落している。時間軸は異なれど、円相場はルーブル並みの暴落を経験しているといってよいだろう。 その中でも今月は一段と日本円の売りが加速した。ドル円相場は月初の1ドル114.83円から、22日には一時1ドル1
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ところが、である。輸出産業を中心に日本企業の売り上げが急減、その余波で国内消費も落ち込んで、日本経済は大打撃を受けた。その後、東日本大震災に襲われたこともあり、日本経済の回復は遅れに遅れた。米国や欧州の経済がその後、急速に戻していったのを横目に、結局、日本経済は世界の先進国の中で最も影響を受けたと言っていいだろう。 それと似たような事が再び起きている。 2020年から世界を揺さぶった新型コロナウイルスの蔓延まんえんでは、まさに世界経済が凍りついた。欧州や米国では感染者や死者が溢れ、ロックダウン︵都市封鎖︶に踏み切るなど深刻な状況が続いた。一方の日本は感染者も死者数も欧米に比べれば桁違いに少なく、世界の中でも最も影響が軽微とも言えた。 コロナ禍からの回復で、日本は大きな後れを取った ところが、である。経済への打撃は予想以上に大きい。米国は2020年4-6月期にGDP︵国内総生産︶が年率実質で
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